作品「
Theory of the Earth
」
和楽器三味線の魅力が最大限に発揮され、チェロがうなり、オーケストラが競演、融合一体化したソッリマの大作。
元々、本作品は2005年に三味線奏者の西潟昭子より委嘱されたもの。今回、満を持して、再アレンジして再演される。
ソッリマは本作品に取り組むにあたり、世界一美しいと言われる富士山、そして、故郷シチリアのヨーロッパ最大の活火山、エトナ山に想いを馳せ、天空にそびえる2つの火山と地球の活力を壮大に描いた。和と洋がせめぎあい、競い合い、エトナ山にまつわる多くの神話や伝説がまるでオペラのような映像的、ドラマティックな音群で想起されるこの傑作はまさに“地球の音楽”と言える。
楽曲タイトルはスコットランドの地質学者ジェイムズ・ハットンの著書から触発された。